株式会社光岡自動車は、同社の販売するファッションスーパーカー「大蛇/オロチ・2009年モデル」と限定車「大蛇/オロチ・兜/カブト」を発表し、公式ホームページでの予約受け付けを開始した
2006年秋に発売された大蛇/オロチは、すでに70台が生産され、現在のバックオーダーは、ごく最近受注した1台と、海外からオーダーされた2台の計2台のみという状況。これを受けて光岡は、2009年をオロチプロジェクトの第二ステージとし、「大蛇/オロチ・兜/カブト」の発売、オロチ専門店の追加、海外モデルの生産の3本柱を発表した。2009年モデルは5台を限定生産。価格は1380万円
海外モデルの生産では、左ハンドルの第1号車は年末完成予定で2009年初頭に発表。春にはサウジアラビア・UAE・ヨルダンで正式発表されるという。また、ロシアや英国などヨーロッパからのオファーがあることも明らかにされた
オロチは3300ccのV6エンジンをミッドシップ搭載する2人乗りクーペで、同社ではこのクルマを「従来型の運動性能を追求するスーパーカーとは一線を画した、雰囲気を楽しむ“ファッションスーパーカー”」と定義。2001年の東京モーターショーで公開されて以来、注目を浴び続け、2006年10月の正式発売直後はオーダーが殺到し、一時期は納車予定を立てられなくなって注文の受け付けをストップするまでの人気を博した
今回発表されたオロチの2009年モデルでは、これまでのフルオーダーに近い受注形式を一部変更し、ボディカラーを基本色3種類、内装色を3種類のツートーンパターン、本革内装のステッチ色を4種類から選択するよう改めた。
これによって作業効率を高め、原材料費の高騰から自動車の価格も上昇傾向にある現在において、車両本体価格を1197万円から1092万円まで引き下げている
また、同時に2009年モデルをベースとした限定車「大蛇/オロチ・兜/カブト」を5台のみ発売することも発表された。名前にもあるように、この限定車もオロチ同様に日本古来の美意識を継承すべく、乱世に生きた戦国武将が身につけた「兜」からデザインエッセンスを
得ている
オロチの持つ有機的な曲線基調のエクステリアに、カーボン素材を使ったスポイラーやウイングを追加し、より戦闘的で鋭いフォルムに仕立て直されている。また、内装でも操作系スイッチなどにアルミ削りだしパーツを採用し、マフラーもエンジン回転数に合わせて迫力ある排気音を奏でるステンレス製4本出しに変更するなど、走行中もオーナーの感性を刺激する1台に変身を遂げている
車両価格はベース車から288万円アップの1380万円に設定。また、限定車に装着されているエクステリアパーツ「カブト・パーツ」は、すでにオロチに乗っているユーザーに対してアフターパーツとして販売する計画もあるという
●大蛇/オロチ・兜/カブト 2009年モデル(詳細は下記)
カーボン素材(リアウイング除く)によるエアロパーツ(兜エアロパーツ)を装着し、ボディカラーは月光と名づけられたゴールドMとホワイトゴールドパールの2色。マフラーは専用サウンドチューンで低音を強化した4本出しステンレス製となる
内装ではエアコン操作ダイヤル/ライト&ワイパースイッチをアルミ削り出しパーツに、スカッフプレートや肘かけに兜ロゴ入りアルミプレート、グレー/ベージュのツートーンレザーをダイヤモンドステッチしたシート表皮などが与えられる。
大蛇/オロチ・兜/カブト生産型2009年モデルにはK01からK09までのシリアルナンバーが与えられる。また、兜エアロパーツは標準車向けに別売する計画もあるという
2009年モデルは5台を限定生産。価格は1380万円
●大蛇/オロチ 2009年モデル(詳細は下記)
ボディ色は「不夜王」(ムラサキパール)/ブラックメタリック/「天翔」(ホワイトパール)の3色で、パール系2色は30万円アップ。内装色はアッシュグレー×ダークレッド/アッシュグレー×サドルブラウン/アッシュグレー×ホワイトの3パターン。ステッチはレッド/ゴールド/ブラック/ホワイトの4色から選べる。従来のボディ300色・内装本革20色はセレクトオプションとして継続
内外装色を限定して約100万円の値下げ。価格は1092万円
大蛇/オロチ2009年モデルは2台/月で年産30台を予定。また、2008年に限定で20台販売されたメッキパーツなどを省いた廉価モデルの「大蛇・零」(890万円)はカタログ落ちする
国内専門ショールームでは、世田谷の東京ショールームに加えて、名古屋ショールーム、大阪ショールームの2店舗をオロチ専門店として展開。光岡では、今後に様々なバージョンを加えて継続販売するという
最近のコメント